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QUIET RIOTのカバー曲について

  • 執筆者の写真: Tribute Band QUIET RIOT
    Tribute Band QUIET RIOT
  • 2024年2月14日
  • 読了時間: 4分

こんにちは。

今回は、タイトルの通りQUIET RIOTがこれまでカバーしてきた楽曲について触れていきます。

まず、皆さんの頭に思い浮かぶであろうカバー曲は、おそらくこちらですよね。


最も売れたシングルになったこともあり、最近でも80年代洋楽特集、なんてものがあると

しれっと入っていたりします。

また、次作でもこんなカバーを1stシングルにしたものですから、

「QUIET RIOTのカバー曲=Slade」という印象をお持ちの方は多いと思います。



ここで、実際に彼らがリリースしたスタジオアルバムのうち、ボーナストラックを含む全曲からカバー曲だけを抜粋したものがこちらです。

1st - Quiet Riot

3. Tin Soldier (Small Faces Cover)

6. Glad All Over (Dave Clark Five Cover)


2nd - Quiet Riot II

3. Afterglow (of Your Love) (Small Faces Cover)


3rd - Metal Health

2. Cum on Feel the Noize (Slade Cover)


4th - Condition Critical

2. Mama Weer All Crazee Now (Slade Cover)


5th - QRIII

なし


6th - Quiet Riot

なし


7th - Terrified

3. Itchycoo Park (Small Faces Cover)

11. Wishing Well (Free Cover)


8th - The Randy Rhoads Years

1st、2ndと重複するため省略


9th - Down to the Bone

3. All Day and All of the Night (The Kinks Cover)


10th - Alive and Well

10. Highway to Hell (AC/DC Cover)


11th - Guilty Pleasures

なし


12th - Rehab

11. Evil Woman (Spooky Tooth Cover)


13th - 10

なし


14th - Road Rage

なし


15th - Hollywood Cowboys

なし


多い順にまとめますと、このようになります。

・3曲

Small Faces

・2曲

Slade

・1曲

Dave Clark Five

Free

The Kinks

AC/DC

Spooky Tooth


ということで、実はQUIET RIOTが最もカバーしているのはSmall Facesです。

これはレーベルの意向というより、メンバーが好きなバンドだから、という面が強く

特にボーカルのKevin DuBrowはSteve Marriottを「最も歌い方に影響を受けたアーティスト」として挙げており[1]

晩年のセットリストでも彼の曲をほぼ必ず入れておりました(Red Light Mama, Red Hot / Humble Pie※)。

筆者はQUIET RIOTを経由してSmall FacesのItchycoo Parkを聞いた際「これか!」と点と点がつながった感覚を今でも覚えています。


この「自分たちの好きなバンド」へのQUIET RIOTとしてのアプローチは90年代以降バンドメンバー自身でプロデュースをするようになって以降増加し、

その集大成として位置づけることができるアルバムが2006年のRehabになります。

実はこの直前の2004年にケヴィンはソロアルバムをリリースしておりますが、これが全曲「自分の好きな曲のカバー」で占められており、これ以降の再結成QUIET RIOTの方向性に大きく影響しております[2]。このアルバムでプレイされているのが先述した※の曲となります。

話をRehabに戻しますと、このアルバムの最後(ボーナストラックを除く)を飾るのが、Glenn HughesとのデュエットによるSpooky Toothのカバーであったという点も見逃せません。

8分を超える長さですが、最後を締めるフランキーのドラムを含め「こういうのが好きなんだよ!」というものがギッチリ詰まっており、聞き飽きることのない1曲になっております。



残念ながら2007年にケヴィンは他界してしまいましたが、それ以降のQUIET RIOTのサウンドはこのRehabの流れを汲んでおります。

そういった意味でも、QUIET RIOTというバンドにおけるメンバー、特にケヴィンの「ルーツ」が与えた影響は大きくその一部をカバー曲を介して知ることができる、というのがバンドの歴史における位置づけになるのでは、と筆者は考えております。

この記事が、QUIET RIOTの新しい一面を知るきっかけとなれば幸いです。


余談になりますが、この「ケヴィンやフランキーの好きなバンド」とQUIET RIOTの歴史には下記のようなつながりもございます。

①ケヴィンはQueenが大好きだったので、その影響でThunderbirdのイントロをピアノにした[3]

②1983年にMetal HealthがNo.1になるころからバンドは前座ではなくメインとしてプレイするようになったが、その時の前座として当時ソロだったSteve MarriottやLeslie Westを起用した[4][5]


[3]ライブアルバムOne Night in MilanのThunderbird前MC


おまけ:

以前フランキーが公開したEvil Womanのレコーディング時のショート映像です

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